リディフェス

2022

社会を変える“無謀”な挑戦〜インパクト創出の実践論〜

今年のリディフェスのテーマは「連帯の再構築」。多様化、複雑化する社会課題、地域課題に対して、セクターを超えた連帯の中から、より良い未来を実現していく。そのための方法論、可能性を探ります。

フェスのオープニングとなる本セッションでは、ファシリーテーターに株式会社マクアケ共同創業者の坊垣佳奈さんを迎え、さまざまな連帯の中から、社会に、地域にインパクトを生み出してきた2人の実践者がスピーカーとして登壇します。

ひとり目は原蜜さん。2000年、新潟県十日町市での日本初となる地域アートトリエンナーレ「大地の芸術祭」の立ち上げから今に至る発展までにコミットし、開催地である「越後妻有」にたくさんの笑顔と雇用を生み出してきました。「越後妻有」は都心からも離れており、過疎化が進んだ地域には多数の限界集落が点在しています。そんな越後妻有に、芸術祭により域外からの来訪者を増やし、集落の人たちの文化への誇りと笑顔を取り戻す。発足当初、「無謀」とも言われた挑戦は、その後実を結び、前回2018年に開催された約50日の芸術祭期間中には、実に50万人を超える人が地域を訪れました。

ふたり目は安部敏樹さん。2009年、東京大学在学中に「社会の無関心を打破する」をミッションに、リディラバを立ち上げ、その後一貫して13年間、「社会課題」領域に特化した事業を展開しています。学生団体、ボランティア団体を経ての事業化。今では官公庁、大企業との政策立案、事業立案や、年間8,000名を超える中高生への教育旅行、「リディラバジャーナル」という社会課題の調査報道メディアなど多様な事業を展開していますが、この13年間は「社会課題が事業になるはずがない」「関心なんて持ってもらえない」という“常識”を乗り越え続ける日々でもありました。

無謀とも言われるチャレンジをどのように成り立たせ、周囲を巻き込みながら、社会に、地域にインパクトを生み出していくのか。二人の軌跡を辿りながら、その「実践論」を学びます。

スピーカー

  • 原蜜

    原蜜

    株式会社アートフロントギャラリー取締役(渋谷区猿楽町)。大地の芸術祭の企画運営を行うNPO法人越後妻有里山協働機構(新潟県十日町市)の事務局長も兼任。様々なアートのコーディネート業を行うアートフロントギャラリーにて、会長の北川フラムがディレクターを務める「越後妻有 大地の芸術祭」「房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス」「瀬戸内国際芸術祭」に関わる。特に「大地の芸術祭」「房総里山芸術祭」では、全体の企画立案から広報、ツアー、グッズ、食宿泊、ボランティア、農業、運営まで幅広く統括する。また会期外を含め各企業や地域と連携し、都市と地域の交換をテーマに事業継続のための経営戦略に努め、同時にNPOや芸術祭の継続により地域の雇用拡大を目指す。

  • 安部敏樹

    安部敏樹

    株式会社Ridilover/一般社団法人リディラバ代表 。1987年生まれ。14歳の時に家庭内暴力を起こし家出、不良少年・不登校になるも、友人からの応援を受け一念発起し、東京大学に入学。在学中に「リディラバ」を、社会課題の現場へのスタディツアーを作るプラットフォームとして立ち上げた。Forbesアジアを代表するU-30選出、学生起業家選手権優勝、KDDI∞ラボ第5期最優秀賞、若者旅行を応援する取り組み表彰にて観光庁長官賞(最優秀賞)など受賞。著作『いつかリーダーになる君たちへ』(日経BP)等。

モデレーター

  • 坊垣佳奈

    坊垣佳奈

    株式会社マクアケ共同創業者/取締役。同志社大学卒業後、2006年に株式会社サイバーエージェントに入社。株式会社サイバー・バズの他ゲーム子会社2社を経て、2013年株式会社マクアケの立ち上げに共同創業者・取締役として参画。主にキュレーター部門、広報、流通販路連携関連の責任者として、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」の事業拡大に従事しながらも、 全国各地での講演や金融機関・自治体との連携などを通した地方創生にも尽力。女性社員が多いマクアケでは、多様なライフスタイルを望む若い世代の活躍推進を意識した組織運営を推進。また、ENECHANGE株式会社の社外取締役、XTalent株式会社の外部アドバイザーにも就任しているほか、教育分野ではiU(情報経営イノベーション専門職大学)の客員教授なども歴任しており、ACCやTBDAなどのクリエイティブ・デザイン関連賞の審査員なども務めている。2021年4月、著書『Makuake式「売れる」の新法則』を出版。

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